こんにちは、かてぃ(@K__hygge)です。
皆さんは「ヒュッゲ」という言葉を知っていらっしゃいますか?
もしくは、本屋さんで「HYGGE」という単語のタイトルを見たことがないでしょうか?
実はこれ、同じ意味なんです。
英語ではないだろうな〜と感覚的にわかる方もいらっしゃると思いますが、この「ヒュッゲ」という言葉はデンマークの言葉です。
そして、その意味。
ヒュッゲ=心地よい空間、安心すること、心が満たされること…
まだまだ意味はあります。
「状態」にも使えるし、「空間」という意味でも使える?どいういうこと?
と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここではこのデンマークの言葉である「ヒュッゲ」について、ヒュッゲ初心者だけどヒュッゲな生活に憧れる私がその意味や使い方について紹介したいと思います。
ヒュッゲ(HYGGE)のことばの意味
そのほかの言葉で表現できない単語?
ヒュッゲとは冒頭でもお伝えした通り、デンマーク語で「心地よい空間・満ち足りた気持ち、安心すること」などと訳すことが多いです。
訳すことが「多い」と書いた理由は、その意味の多さ。
普通ことばって辞典でその意味を調べると「〜〜であること。〜〜であるもの。」としっかり定義されているものがほとんどですよね。
ヒュッゲはそれが難しいことばなんです。
あえて意味を書き出してみると、上述のような記載になります。
ヒュッゲとは、とタイトルで書いているのにその答えがなんとも曖昧でお叱りをくらうかもしれませんが、ヒュッゲはとても感覚的な概念に近いものとまずは覚えていただければと思います。
あくまで私の意見ですが、日本で言う「(良い意味で)やばい」、とか「わび・さび」、「いとをかし」なんかも言葉で言い表せないような表現ですよね。
デンマークではヒュッゲは形容詞にも動詞にも使われるそうで、
- 「うちでヒュッゲしない?(=心地良い空間を過ごさない?)」
- 「昨日の私の過ごし方、最高にヒュッゲ(満たされた気持ちになる)だった」
なんて使うそうです。
デンマーク人はみんな至る所に「ヒュッゲ」を求める
幸福度指数が高く、福祉国家としても知られているデンマークですが、その根本には「ヒュッゲな暮らしをすること」が根本としてあるようです。
デンマークを母国とする彼らがヒュッゲを語るときはこんな感じです。
- 週末は仲の良い友人を自宅に招き、自家製のレモネードを飲みながらボードゲームで遊ぶ
- 寒い日には暖炉の前でお気に入りの毛布とココアを手にぼーっとする
- 雨の日には家族とフランス映画の続きを見たり本を読んだりしてぬくぬく過ごす
そんな想像をしてみただけでもなんだか「ほっ」とした気持ちになりますよね。
実はデンマークの人々はどちらかというと内向的な人が多いらしいのです。
内向的とは「内気」とは違う概念で、「自分のエネルギーが枯渇したときに、どんなことをすることでチャージできるか」を表したものになります。
例えば内向的な人はお気に入りの本を読んだり、自分のためだけに料理をしてみたりして「よし、明日も頑張ろう」と思える人。
つまりエネルギーの元は自分の中から発生する人のことです。
反対に外向的な人はライブへ行ったり、新しいことを発見するために冒険に出たり(現代ではなかなかないですが…)と「外からの刺激」が自分のエネルギー源になる人を指しているとのこと。
内向的であること、外向的であることにもちろん優劣はありません。
話を戻しますと、上にあるようなヒュッゲの代表例をみると、確かに内向的な人が好きになりそうな過ごし方が多く挙げられていますよね。
日本人も実はヒュッゲをしている?
上記でお伝えしたように、どちらかといえば内向的な人が好みそうな「ヒュッゲ」。
私は日本人もヒュッゲが大好きで、無意識のうちに実践しているのではないかと思っています。
たとえば、寒空の下での温泉。
ヒュッゲは自分の感じている状況・気持ちと外の環境に差があればあるほどヒュッゲらしいのです。面白いですよね。
デンマークでは嵐の吹き荒れる日に暖炉の前でココアを飲むことが最高にヒュッゲらしいのですが、それは日本に当てはめたら「寒空の下で温泉につかり、お酒を飲むこと」に近かったりするのではないかと思います。
思わず「く〜〜っ最高〜〜〜」という瞬間ってありますよね。
あとは、縁側でひなたぼっこをしながらお茶を飲むこと。
縁側は残念ながら今の私の家にはないですが、祖母の家にはありました。
よくその縁側でぽかぽかしながらうたた寝をして、肌寒くなってきたころに祖母に起こされていた記憶があります。
ヒュッゲを感じる瞬間は、昔の暖かい記憶とも強く結びついているそうなので、私にとってはよりヒュッゲを感じさせる瞬間なのかもしれません。
上に書いたことは私自身が感じるヒュッゲな瞬間ですが、皆さんも「もしかしたらこれは…」と思い当たる記憶があるのではないでしょうか。
日本人も内向的な方が多いと言われていますし(もちろん、外向的な方でもヒュッゲを感じる瞬間は多くあると思います)、皆さんご自身の「ヒュッゲな時間」を思い返してみると暖かな気持ちになるかもしれません。
もっとヒュッゲを知りたい!おすすめの本3選
少しでもヒュッゲに興味を持った方にお勧めの本があるのでご紹介していきます。
日本で売っているヒュッゲの王道本!
「THE LITTLE BOOK OF HYGGE 365日「シンプルな幸せ」の作り方」
著:マイク・ヴァイキング
もしかしたら本屋さんで見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
白地に青の装丁が綺麗なハードブックです。
著者のマイクさんが感じるヒュッゲな出来事、そうじゃない出来事、ヒュッゲに必須のアイテムの紹介、ヒュッゲを感じる料理のレシピ、最大のヒュッゲイベントであるクリスマスについて…
など、まさに1ページに何度「ヒュッゲ」ということばが出てくるかというほどヒュッゲについての具体事例を紹介してくださいます。
フラワーアーティストで有名なニコライ・バーグマンさんもこの本の制作に関わっていらっしゃっています。
あくまで個人的な意見ですが、シンプルで幸せな作り方、というタイトルで本を出されていらっしゃる著者の方が男性であるということに新鮮味を感じました。
ただ、この本に書かれている内容はとても柔らかくて暖かく、読んでいるだけで私も「ヒュッゲ(満たされた気持ち)」を感じられました。
日本人から見た ”デンマーク流の暮らし” を知りたいなら
世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし
著:芳子・ビューエル
著者の方は群馬県高崎生まれの日本の方です。
カナダ人の男性とご結婚されていて、仕事でデンマークと関わることになり、その文化に魅入られたことからデンマーク流の「ヒュッゲな」暮らしを紹介してくださっています。
生粋のデンマーク人であるマイクさんが執筆している本と違うところは、あくまで日本で育った芳子・ビューエルさんが感じたデンマークの「ヒュッゲな部分」を紹介していることかなと思います。
また、概念的な部分だけではなく、具体的にデンマークの人々が大切にしている「モノ」についてもフォーカスして話してくださっています。
ホーム・パーティーでのランチョンマットやテーブルランナー、みんなが使っているスローケット(ブランケットのようなもの)、一生に一度は買いたいデンマーク発の椅子など、「私も買ってみたい!」というような情報で溢れています。
視覚的にヒュッゲを感じる!写真がたくさん載っているヒュッゲ本
デンマーク・ヒュッゲ・ハンドブック
著:マリー・トレル・スナベア
デンマークの女優であるマリーさんがデンマークに住む人々にインタビューをした内容をまとめてくださっています。
最初は「ヒュッゲの起源は」「ヒュッゲの定義は」と少し難しい話が出てきていて、(教授へインタビューをした内容でした)読むのに時間がかかるかも?と思っていましたが、それは冒頭部分だけでした。
インタビューした人たちのそれぞれがヒュッゲを感じる瞬間のお話や、ヒュッゲなレシピの紹介、さらには家をよりヒュッゲにするためのDIYアイデアの紹介もしてくれています。
写真がたくさん載っていて、斜め読みをするだけでもデンマークの人がどのような雰囲気をヒュッゲと言って大切にしているのかよくわかる一冊でした。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
ヒュッゲということばを初めて聞いた方も、ことばを知っているけど具体的に何を指すのかわからないという方も、少しでもこの記事で「あ、そうなんだ」という発見があると嬉しいです。
今後はわたしなりに「ヒュッゲ」を感じるアイデアを発信していけたらと思っています。
ご覧いただきましてありがとうございました〜。