こんにちは。かてぃ(@K__hygge)です。
毎日が忙しなく過ぎていく生活を過ごすことが多い日本人。そんな中で「ヒュッゲ」という言葉が少し前から流行っているのはご存知でしょうか。
今日は生粋のデンマーク人でありながらも日本に15年住み続けているJens H Jensen(イェンス・イェンセン)さんの「日本で、ヒュッゲに暮らす」という本をご紹介したいと思います。
この本を読んで、みなさんもぜひ「ヒュッゲな暮らし」を手に入れましょう…!
- 日本で「ヒュッゲ」を体現してみたい方
- デンマーク人が感じた日本のヒュッゲなところを知りたい方
01 最初に知っておくべきヒュッゲという概念
前述した通り、この本では日本で「ヒュッゲ」を体現するためにどんなことをしてみると良いのか、という実践的な例を著者のイェンスさんが紹介してくださいます。
まずヒュッゲについて知っておきたいこと。
実は別記事でも紹介しているヒュッゲですが、デンマーク語で「心地よい空間、時間」を意味すると言われています。
「〜と言われています」と曖昧な表現を使ったのは、そのヒュッゲという言葉の多様さにあります。
ヒュッゲは空間であり、時間であり、食べ物である。
毎日に忙殺されている人々を優しい気持ち、穏やかにしてくれる全てを対象にしているちょっと面白い言葉です。
デンマーク人が「ヒュッゲという言葉はデンマーク語でしか表せないよ!」というくらい奥が深くて興味深い単語というわけなのです。
具体的にどんなことをするとヒュッゲなの?と気になった方はイェンスさんの本はもちろん、下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
02 ヒュッゲを高める3つのポイント
ヒュッゲは一日にしてならず。
手っ取り早くヒュッゲを感じようとしても、それはなかなか難しいものなのだとイェンスさんは説明しています。
ヒュッゲは心地よい、落ち着くという感情をとても大切にしているので突貫工事の空間、時間ではなかなかヒュッゲを感じづらいのだそう。
とっても抽象的な印象を持つ「ヒュッゲ」だけど、じゃあデンマーク人ではない私たちは何がどう「ヒュッゲ」なのかを見定めることはできるの?
イェンスさん曰く、ヒュッゲを感じるためには様々な方法があるので語り尽くすのは難しいけれど、まず初心者には以下の3つに焦点を当ててみてはどうかと説明をしています。
- ヒュッゲなインテリア (Et hyggeligt hjem)
- おいしい時間のヒュッゲ (Hygge der smager)
- 心がふれあうヒュッゲ (Hyggeligt samvaer)
具体的にこの3つについて本で詳しく紹介しています。
02-1. ヒュッゲなインテリア (Et hyggeligt hjem)
日常的にヒュッゲを感じるには「心地よく過ごせるスペース」が必須だ。
そこは、世間体をあまり気にせずに、心も体もゆったり安心できて、いつでも自分を受け入れてくれる場所。
「日本で、ヒュッゲに暮らす」著:Jens H Jensen
ヒュッゲを感じるためにまず大切な要素「空間」。
日本でも手に入るインテリアを例に挙げながら「ヒュッゲな空間」の作り方を紹介してくれます。
デンマークで王道の「キャンドル」や「照明器具」から日本ならではのあのインテリアまで…!!
日本人の私も「あ、確かにこれはヒュッゲかも…._と思うようなアイテムがたくさん載っています。
私ごとですが、私が今一番家の中でヒュッゲを感じるインテリア(アイテム)はポップコーンメーカーです。
お家シアター大好き、サッカー観戦大好きな私にとっての最強アイテムです!ポップコーン好きの皆様もぜひ。
02-2. おいしい時間のヒュッゲ (Hygge der smager)
おいしい時間のヒュッゲは「食べる」を通して大切な人と心を通わせる、懐かしい味、優しい手作りの味といったキーワードがふんだんに出てきます。
「料理のレベルが高い」「流行の食べ物」「おしゃれな食べ物」に左右されない。
デンマーク文化で育った「食」の考え方にハッとさせられる内容です。
イェンスさんご自慢のレシピもいくつか載せられているので必見です。
デンマークではファーストフードならぬ「スローフード」という言葉がよく使われるようです。
その言葉の意味とは…? 食のヒュッゲに大きくつながるお話なので、ぜひ実際に本を読んでみて欲しいです。
02-3. 心がふれあうヒュッゲ (Hyggeligt samvaer)
この本の全体で伝えられるヒュッゲの正体。
それは大切な人たちとの時間に多く生まれるとイェンスさんは言います。
ですが、それはただ大切な人がそばにいるだけではだめなよう。
大切な人との時間を大切に過ごすためのとっておきのヒントがの最終章に詰められています。
どんなシーンでどんなことをすれば素敵な時間が過ごせるのか。
もちろん好みは人それぞれですが、心地よい時間の根底には「穏やかな時間を丁寧に過ごす」ことにありそうです。
この章ではそんな穏やかな時間を宝物にするためのアイデアを紹介してくれています。
03 全体を通して
「日本で、ヒュッゲに暮らす」は装丁、フォント、そして挿絵全てにおいて読む時間さえも穏やかな時間を過ごせるようにデザインされています。
特にヒュッゲを連想させるような写真がたくさん入っているので、イェンスさんが紹介するヒュッゲな事例をより鮮明に浮かべられます。
本は大きく分けて二種類があり、「理由や根拠を説明してくれる本」と「伝えたいイメージを想起させるような本」があると私個人は思っていますが、この本はまさに後者かなと思っています。
読むだけで、ヒュッゲを感じられる。
みなさんも暖かいライトとキャンドルに包まれながらこの本を読み終えられればいいなと思います。